メンバーの田辺裕子さんによるエッセイ「小山渉 個展『心臓が動いている The Heart is Beating』によせて」が、映像アーティストの小山渉さんのホームページに掲載されました。
このエッセイは、小山さんが今年の春に新宿のギャラリー「デカメロン」で開催した個展によせて書かれたものです。
小山さんの映像作品では、他者の経験がそのひとの語りや動作を通して表現され、その語りや動作が今度は見る者の経験を構成します。そこでは、自他の経験が語りや動作によって媒介される可能性に加えて、完全な理解や体験の共有が不可能であることも同時に示唆されているといえるでしょう。
エッセーの中で田辺さんは、他者の経験と「私」の経験との対話を表現する小山さんの作品について、心霊現象・精神疾患・当事者研究という3つの補助線をてがかりに論じています。
Comments