日時:2021年7月10日(土)15時~17時
場所:探求→究する家/北村荘
平成27年の国勢調査(※1)によると、豊島区にはだいたい29万人が居住しており、そのうち2万2千人あまりは外国人であるようです。豊島区の外国人住民の割合は、都内では新宿区に次いで多く(※2)、そのことは、たとえば池袋周辺で多数の中華料理店があることなどからうかがい知ることができます。
北池袋に拠点をおく「探求→究する家」は、地域の人々の生活を聞き取り、記録・整理する地域研究プロジェクトをすすめています。その一環として、今回のたんきゅうサイクルでは池袋の外国出身住民に関する先行研究をテーマに意見交換を行いました。
主な資料としたのは、2016年に豊島区が実施した「豊島区外国人区民意識調査報告書」(※3)と、南京大学の“中国人在海外的社会适应与社会融入状况系列调查”(※4)です。一つ目は、区による調査で、外国人住民の人口や出身地、困っていることなどについて尋ねたアンケートの結果を紹介したものです。二つ目は、南京大学でおそらく教育的活動の一環として実施された池袋の中国語圏出身者に対するインタビュー調査の紹介です。
今回のミーティングには、大学院で文化人類学の研究をしている四川出身の張さんをゲストに迎えたほか、探求する家メンバーからは田口・田辺・辻本・中川が出席し、調査の内容と今後の地域研究の方針について話し合いました。
※1
豊島区区民部区民活動推進課統計調査グループ(2017)『平成27年国勢調査 人口及び世帯数』https://www.city.toshima.lg.jp/070/kuse/gaiyo/jinko/documents/27kokuseityousa-jinkou-oyobi-setaisuu-2.pdf(2021年7月27日確認)
※2
東京都総務局統計部(2016)『外国人人口 平成27年』https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/gaikoku/2015/ga15010000.htm(2021年7月27日確認)
※3
豊島区(2016)『豊島区外国人区民意識調査報告書』https://www.city.toshima.lg.jp/001/kuse/shisaku/shisaku/hakusho/008287/documents/gaikokujincyousahoukokusyo2803.pdf(2021年7月27日確認)
※4
马一鸣(2020)『中国人在日本①|东京“新中华街”池袋华人社区』https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_5537784(2021年7月27日確認)
―『中国人在日本②|池袋华人的身份认同』https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_5547023(2021年7月27日確認)
―『中国人在日本③|华人经营者如何构建社会网络』https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_5547040(2021年7月27日確認)
―『中国人在日本④|池袋华人家庭的教育模式』https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_5547049(2021年7月27日確認)
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